asobi-indoor園内での「あそび」

想像力が伸びる時期に、先に文字や色、数字などの概念を教えこむのはもったいないことです。この時期に想像力がしっかりと伸びた子どもは、4歳すぎから、「なぜ」「どうして」「これは何」という知識欲の時代がやってきます。

それ以前の時期に伸ばせなかった想像力は、後で伸ばすことが困難です。ですから、大切なのは、小さいうちに想像力を育て、文字や色、数字などの概念の下地を作っておくこと。それらは全て「あそび」の中に集約されているとあゆみ園では考えます。例えば・・・

大人の模倣から始まります。子どもは自分にとって大切な人、両親や保育者をモデルにすることが多く、所作や行動、感情や言葉も表現します。お人形を、自分自身に置き換えて…。自分が経験したことが現れます。

いろいろな素材、道具を見て、触って、接合、回転、はめる、ちぎる…。素材・道具を繰り返し練習するあそび。

構成(構造)あそびの本質は構築することで、子どもの作りたい意欲から生まれます。子ども自身の体験を形として構築して、実現することで、記憶力、想像力、問題解決力、美的感覚、観察力、器用さなどが発達していきます。

描く、作るという作業自体を目的としたあそびです。自分たちで他の遊びに使う道具を作ったり、直したりすることも子どもたちにとっては、描画・工作あそびのひとつです。作りたいものを作る。描きたいものを描くことで、子どもが自信を持つようになります。

カードゲームなどルールを守ることによって楽しく遊べる遊び。こういった集団遊びのなかで、意志力、自己規律、仲間関係の強化、連帯の体験をすることで、子どもの社会性を促します。

子どもたちから自然発生的にはうまれないあそび。例えば絵本(読み聞かせ)や、おはなし、わらべうた。保育者が、子どもたちに一定の情報や内容を提供することで、あそびが豊かに展開していきます。

 

参考資料 「保育とおもちゃ ~発達の道すじにそったおもちゃの選び方~ 瀧薫著 エイデル研究所」