asobi-outdoor園庭での「あそび」

遊びの基本は、外遊びから。子どもも大人も室内より開放的な気持ちになれる屋外。そこではたくさんの刺激を子どもたちに与えてくれます。ただ、広い園庭は闇雲に走り回り、戦いごっこがはじまります。何も無い遊戯室に放たれた子どもと同じように。

ここでも大切なのは環境です。たくさんの自然素材、生き物、道具、そして水、砂、土など外にしかない環境があります。
あゆみ園では下記の環境づくりをしたいと思います。

挑戦できる環境

ギリギリに挑戦できる様々な難易度の環境設定。

いかに必死に子どもが挑戦(自ら育とうと)しているかを、大人が認識すること。大人の思い込み「小さい子だからこんなことはまだできないだろう」で制止しないこと。

存分に試すことができる・変化を感じることができる環境

「遊んでいる」子どもたちは、「探索している」「探求している」と言った方がぴったりくるのでは。

季節により変わる自然素材。道具は本物を。使い方を学ぶ。

室内同様、秩序良く並べられた道具・玩具。

外ならではの自然素材を使った役割あそびができる空間。

かかわり合って作り出せる環境

大人主導で「つくる」ものではなく、子どもの「探索活動」「気づき」「活動の発展」の中で、自然発生的に生まれてくるものだということ。

どこまで子どもの力を信じることができるか。適切な距離、大きさ、広さ。

力を出し切れる・発散できる環境

子どもが自ら「気づき」「やりたい」と思ったことに向かい合うとき、「からだ」だけでなく、「あたま」も「こころ」も力を出し切る。

環境に多様性がなく、大人が子どもの動きを制御するような状況下では、「気づき」「やりたい」が訪れることが限られてしまう。環境には、その子の「気づき」「やりたい」にいつでもこたえられるだけの多様性が確保されている必要がある。

ほっとできる・一息付ける環境

子どもが心を落ち着かせることができる環境「高所」「別所」「閉所」。

そうした時間・環境を保障する必要性。子どもは本能的に大人よりもはるかに多くの情報を自ら獲得し、ものすごいスピードで学習し成長しているのだから。

 

参考資料 「子どもが自ら育つ園庭整備 ~挑戦も安心も大切にする保育~ 木村歩美/井上寿著 ひとなる書房」